2025年– date –
-
【「課題を発見する」とは何か】学習指導要領の定義と探究授業の実践法
「課題を発見する」と聞くと、単なる「テーマを決めること」と捉えてしまう先生方も少なくありません。しかし、学習指導要領が示す探究の本質は、もっと深いところにあります。 総合的な探究の時間(以下、総探)は、生徒が「自己の在り方や生き方」を考え... -
総合的な探究の時間で「問い」をどう立てるか ― 良い問いを育てる実践法
総合的な探究の時間に取り組むとき、「課題設定が難しい」「生徒がテーマをうまく決められない」といった悩みが聞かれます。その根本には、「どのように問うか」という探究の出発点の設計が十分に共有されていないことがあります。 学習指導要領は、総探の... -
教育連携はCSRの未来投資:企業が学校とつながる本当のメリット
なぜ今、企業が教育現場と連携するのか 近年、企業が学校教育に関わる機会が急速に広がっています。背景には、少子高齢化による労働力不足や、地域社会のつながりの希薄化といった、現代日本が直面する複合的な課題があります。こうした状況の中で、「CSR... -
“採用したい高校生がいた” 探究で企業が得た気づき
地域とつながる学び──旭川実業高校が取り組む「中間発表会」 旭川実業高校では今年度、3年生の「総合的な探究の時間」における中間発表会を、ポスターセッション形式で実施しました。私は高等学校でこの探究プログラムの統括を担当しながら、地域と教育の... -
【教員向け記事】外部講師との対話が生徒を変える──旭川実業高校「中間発表会」実施レポート
「発表のため」ではなく「問いを深める」場へ 旭川実業高校では今年度、3学年の総合的な探究の時間において、中間発表会をポスターセッション形式で実施しました。私は本校でこの探究活動を統括しており、同時に学びの伴走支援を行う「ツクルヒト」の運営... -
旭川の高校生が学ぶ収支計画講座|旭川実業高校×日本政策金融公庫の起業講座
2025年7月10日、旭川実業高等学校の普通科2年生を対象に、日本政策金融公庫の鹿取大祐氏を招いた「収支計画講座」が開催されました。起業家教育の一環として行われた本講座では、約160名の生徒たちが実際に数値を使った収支計算に挑戦。ビジネスプラン作成... -
教科横断は難しくない!高校現場でできる「探究連携」3ステップとは?【総合探究の学習指導要領解説を解説するシリーズ】
教科横断の理想と現実:なぜ「連携」が進まないのか? 「総合的な探究の時間では、教科横断的な学びが大切」とは、よく聞く話です。文部科学省も「各教科の特質を生かしつつ、統合的に課題解決へ向かう力を育てる」ことを求めています。しかし、現場の高校... -
「探究の高度化」とは?高校現場で実践する4つの視点と授業マネジメント戦略【総合探究の学習指導要領解説を解説するシリーズ】
「探究の高度化」はなぜ求められるのか? 変化の激しい社会に対応するために、学校教育の役割も進化を求められています。Society5.0の到来、18歳成人制度の開始、情報化・グローバル化の進展——こうした環境の中で、単に知識を得るだけでなく、「知識を活用... -
【企業・地域団体向け】未来を創る高校生と企業が出会う場所:教育×CSRで未来を共創するMVP講座
未来を担う人材を、学校だけで育てきれる時代ではありません。旭川実業高等学校で実施された「MVP作成講座」では、企業や自治体の実務家が教育現場に入り、高校生たちが地域や社会の課題に向き合う探究型授業を支えました。本記事では、企業・行政が教育に... -
【教員向け】高校生がMVPで社会を変える授業:探究×起業で自走力を育む実践例
2025年6月、旭川実業高等学校の教室に、旭川市役所や金融機関の職員、創業支援団体の専門家たちが集まりました。目的は、生徒たちが取り組む探究課題を「社会に届くカタチ」に変えるための支援。日本政策金融公庫による「MVP作成講座」を通じて、高校生た...